不妊治療は大きく分けると「自然な妊娠のサポート」から「高度生殖医療」まで段階的に選択されます。
年齢や不妊の原因、治療歴などで選ぶべき方法が変わります。
🔹 不妊治療の基本的な流れ
① 自然妊娠のサポート(タイミング法)
- 内容:基礎体温や排卵日を特定して性交のタイミングを合わせる
- 対象:
- 不妊期間が短い(1〜2年以内)
- 年齢が若い(目安:女性34歳以下)
- 検査で大きな異常が見つからない
- ステップ:ホルモン検査や精液検査で問題がなければまずはここから
② 人工授精(AIH)
- 内容:精子を洗浄・濃縮して排卵のタイミングに子宮内へ注入
- 対象:
- 軽度の男性因子(精子数が少ない・運動率が低い)
- 頸管粘液不良(精子が子宮に入りにくい)
- タイミング法で半年〜1年妊娠しない場合
- 年齢目安:
- 女性35歳前後までなら人工授精を数回試すことが多い
- 40歳近くでは成功率が低いため早めに体外受精へ進むのがベター
- 妊娠率:1回あたり5〜10%程度(年齢で低下)
③ 体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)
- 内容:
- 体外で卵子と精子を受精させて胚を子宮に戻す
- 精子の状態が悪い場合は顕微授精を選ぶ
- 対象:
- 卵管障害(卵管閉塞など)
- 重度の男性因子
- 人工授精で結果が出ない
- 高年齢(女性38歳以上など)
- 妊娠率:
- 30代前半:約30〜40%
- 40歳前後:約10〜15%
- 43歳以降は大幅に低下
🔹 年齢と選択の目安
- 〜34歳:
→ タイミング法(数周期)→人工授精(3〜6回)→体外受精へステップアップ - 35〜37歳:
→ タイミング法を試す期間を短めに、人工授精へ。数回で結果が出なければ体外受精へ移行 - 38〜40歳:
→ 人工授精をあまり長くせず、早めに体外受精を検討 - 40歳以降:
→ 成功率の観点から、初めから体外受精が第一選択
🔹 ポイント
- 女性の年齢が最も重要(卵子の質が低下するため)
- 不妊原因の有無(卵管閉塞や男性因子など)が方針を決めるカギ
- 治療ステップを長く引き延ばさないことが大切(特に35歳以降)



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