「骨ストレッチ」は、従来の筋肉や関節を強く伸ばすストレッチとは異なるアプローチで、身体の「骨」に意識を向けて、軽い動作で本来のパフォーマンスを引き出すことを目的とした独自の身体調整法です。
■ 骨ストレッチとは?
◉ 基本理念
- 筋肉ではなく「骨」に意識を向けることで、力を抜いて効率的に動けるようにする。
- 強く伸ばしたり、痛みを感じるようなストレッチは逆効果とされる。
- 「骨を軽く押さえる・触れる・なぞる」だけで、筋肉の緊張がゆるみ、動作がスムーズになる。
◉ 目的
- 力みを取る(脱力)
- 身体の連動性を高める
- 関節の可動域の自然な拡張
- スポーツのパフォーマンス向上
- 慢性的な痛み(肩こり・腰痛など)の軽減
■ 実際の骨ストレッチのやり方(基本編)
【1】「骨を持つ」動作
- 例:鎖骨の端を親指と人差し指で“軽くつまむ”
- その状態で肩や腕をゆっくり回すと、無理なくスムーズに可動域が広がる
【2】「骨に触れながら動かす」
- 頭、肘、膝、骨盤、脊椎、鎖骨などの骨に意識を集中
- 触れながらごく小さな動きを加えるだけでも、全身に連動が起きる
【3】「ゆらす・なぞる・さする」
- 痛みや固さを感じる部位の骨を「さする」「なぞる」「軽く揺らす」
- 筋肉に直接働きかけるのではなく、骨とその周辺を活性化
■ 骨ストレッチの特徴とメリット
特徴 | 内容 |
---|---|
脱力重視 | 無理に伸ばしたり力を入れない |
簡単 | 道具も不要で誰でもできる |
即効性あり | 1~2分でも身体が変わると実感する人多数 |
全身連動 | 一部の骨を触るだけで、全身に変化が起こる |
痛みの軽減 | 慢性的な肩こりや腰痛の改善例も |
■ 骨ストレッチが効果的なケース
- 肩こりや首のこりに悩んでいる人
- 運動前のウォームアップやケガ予防に
- ヨガ・ピラティスなどの前後に行うことで可動域UP
- スポーツ選手(陸上、野球、サッカーなど)のパフォーマンス改善
- 姿勢改善や体幹の意識向上
■ 実践してみたい方向けの簡単な例
肩の可動域UPストレッチ(鎖骨ver.)
- 鎖骨の外側を親指と人差し指で軽くつまむ(左右どちらでもOK)
- つまんだまま、腕を前から上にゆっくり回す
- 次に後ろに回す(痛くない範囲で)
- 鎖骨を離して、同じ動作をすると、可動域の違いに気づくかも!
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