牛乳やヨーグルトなどの乳製品を飲んだり食べたりすると、胃の痛みを和らげることが出来ます。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、他の食物より長く胃の粘膜に付着し、胃を守ります。さらに胃酸を薄めますので一時的に胃の痛みを軽減する効果があります。
胃が痛むときに牛乳を飲むことが良いかどうかは、痛みの原因によります。以下に詳しく解説します。
牛乳が役立つ場合
- 胃酸過多が原因の場合
- 胃酸が多すぎて胃が荒れるとき、牛乳は胃酸を一時的に中和する働きがあります。
- 牛乳に含まれるタンパク質が胃粘膜を一時的に保護するため、痛みが軽減する場合があります。
- 空腹時の胃痛
- 空腹時に胃酸が直接胃壁を刺激して痛む場合、牛乳を少量飲むことで一時的に症状が和らぐことがあります。
注意が必要な場合
- 逆流性食道炎や胃酸過多の悪化
- 牛乳は最初は胃酸を中和しますが、その後胃酸の分泌を促す可能性があります。
- 特に脂肪分が多い牛乳(全乳など)は逆効果になりやすいため、脂肪分が少ない低脂肪牛乳やスキムミルクのほうが適しています。
- 乳糖不耐症の人
- 乳糖不耐症の方が牛乳を飲むと、胃痛に加え腹部膨満感や下痢を引き起こす可能性があります。
- ピロリ菌感染や胃潰瘍
- 胃痛の原因がピロリ菌や胃潰瘍である場合、牛乳は直接的な治療効果はなく、一時的な緩和にしかなりません。
胃痛時の基本的な対処法
- 食事の見直し
- 刺激物(辛いもの、脂っこいもの、コーヒー、アルコール)を控える。
- 胃に優しい食品(お粥、野菜スープ、豆腐、バナナなど)を摂る。
- 飲み物の選択
- 牛乳が合わない場合は、温かいお湯や胃に優しいハーブティー(カモミールティーなど)が良い。
- 炭酸飲料やカフェインを含む飲み物は避ける。
- 薬の使用
- 胃痛が頻繁に起こる場合、市販の胃薬(制酸薬や胃粘膜保護薬)を使用するか、医師に相談してください。
医師に相談が必要な場合
- 胃痛が慢性化している
- 胃痛とともに吐血、黒い便(タール便)がある
- 強い吐き気や嘔吐、発熱を伴う場合
まとめ
牛乳は胃痛を一時的に緩和することがありますが、痛みの原因や個人差によっては逆効果になることもあります。胃痛が頻繁に起こる場合や症状が重い場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをお勧めします。
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