むちうち症(むちうちしょう)とは、主に交通事故などで首に急激な衝撃が加わることによって生じる頸椎(けいつい)の損傷のことを指します。医学的には「頸椎捻挫(けいついねんざ)」や「頸部挫傷(けいぶざしょう)」とも呼ばれます。
むちうち症の原因
むちうち症は、特に自動車の後方衝突事故でよく見られます。事故の衝撃により、首が前後に激しく揺さぶられることで、筋肉や靭帯、神経などが損傷します。
症状
むちうち症の症状は以下のように多岐にわたります:
- 首の痛み
- 頭痛
- 肩や背中の痛み
- 手や腕のしびれ
- めまい
- 疲労感
- 視覚障害や耳鳴り
これらの症状はすぐに現れることもあれば、数日から数週間後に出ることもあります。
診断と治療
むちうち症の診断は、患者の症状や事故の状況、身体検査、場合によってはX線やMRIなどの画像診断を用いて行われます。
治療法としては以下のものがあります:
- 安静
- 痛み止めや抗炎症薬の投与
- 理学療法(温熱療法、冷却療法、鍼、マッサージなど)
- 補助具の使用(ネックカラーなど)
むちうち症の症状は多くの場合、数週間から数か月で改善しますが、症状が長引く場合もありますので、適切な医療機関での診断と治療が重要です。
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