加味帰脾湯　幸せホルモンに作用

加味帰脾湯（かみきひとう）は、漢方薬の一種で、特に精神的な疲労や不安、貧血、食欲不振、睡眠障害などの症状を改善するために使用されます。この漢方薬は、帰脾湯という処方に「柴胡（さいこ）」と「酸棗仁（さんそうにん）」を加えたもので、精神的なストレスや不安に対しての効果が期待されます。
また近年は「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌にも作用します。

主な効果・適応症状:

• 精神的な疲労や不安感
• 不眠や不安定な睡眠
• 貧血やめまい
• 食欲不振
• 身体的な倦怠感

構成される生薬:

• 柴胡（さいこ）
• 酸棗仁（さんそうにん）
• 黄耆（おうぎ）
• 竜眼肉（りゅうがんにく）
• 当帰（とうき）
• 白朮（びゃくじゅつ）
• 茯苓（ぶくりょう）
• 甘草（かんぞう）
• 大棗（たいそう）
• 木香（もっこう）

これらの生薬が合わさることで、心身のバランスを整え、特に気分の不安定さや精神的な負担を和らげる効果が期待されます。