天枢 おへそのちょうど外側にある重要なツボ。胃下垂、便秘、消化器系に有効。

東洋医学の経絡図 臨床でよく使われる特効穴(ツボ)
東洋医学の経絡図

天枢(てんすう)は、東洋医学における重要な経穴(ツボ)の一つで、胃経(足陽明胃経)に属しています。このツボは、主に消化器系の不調や腸に関連する症状に効果があるとされています。

位置

東洋医学では天はおへその上、地はおへその下をさし、枢とは要という意味。
天枢は、おへそ(臍)の左右両側、おへそから指3本分外側に位置します。つまり、お腹の中央であるへその横に左右対称に存在しており、左右それぞれに一つずつあります。

効果

天枢は、特に消化器系や腸に関連した症状に効果があるツボとして知られています。具体的には以下のような症状に対応します。

  • 便秘
  • 下痢
  • 胃腸の不調
  • 腹痛
  • 消化不良
  • 月経不順

天枢は、胃腸の機能を整える働きが強く、消化器系全般に関わる症状に対して効果的です。また、腹部の血流を促進し、内臓の働きを活性化するため、消化不良や便秘、下痢などの改善に役立つとされています。

刺激方法

天枢を指圧する際には、ゆっくりとしたリズムで左右対称に押すのが良いとされています。あまり強く押しすぎず、心地よい圧力をかけるのがポイントです。また、腹部のツボであるため、食事の直後は避け、空腹時や食後しばらく経ってからの刺激が推奨されます。

このツボは、体のエネルギーのバランスを整える重要なポイントでもあり、消化器系以外にも体調管理や健康維持のために利用されます。

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