関節がポキポキ鳴る

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関節がポキポキ鳴る現象は、「関節音」や「クレピタス」とも呼ばれ、関節の内部や周囲で起こる変化によって生じます。主な原因は次のようなものです。

1. 関節液中のガスの発生

関節の中には「滑液(かつえき)」と呼ばれる液体があり、関節の動きを滑らかにする役割を持っています。滑液には酸素、窒素、二酸化炭素などのガスが溶け込んでいます。指などを伸ばすと関節の空間が広がり、滑液内の圧力が急に下がります。この圧力の変化によって溶け込んでいたガスが泡となり、それが破裂することで「ポキッ」という音が発生します。

2. 腱や靭帯の移動

関節周囲には腱や靭帯があり、関節を動かしたときにこれらが骨に沿って移動することがあります。このとき、靭帯や腱が引っかかっていた部分から急に外れると「ポキッ」と音が鳴ることがあります。

3. 軟骨の摩擦や損傷

加齢や運動不足、逆に過剰な運動により、関節の軟骨が摩耗したり劣化すると、関節の表面が滑らかでなくなり、動かしたときに音が鳴ることがあります。これは関節炎などの初期症状であることもあるため、痛みや腫れが伴う場合は注意が必要です。

4. 関節の不安定性

筋力不足や姿勢の問題で関節が不安定な場合、動かす際に関節がずれやすくなり、音が発生することがあります。特に肩や膝など、体重を支える大きな関節で起こりやすいです。

鳴ることの影響

関節がポキポキ鳴るだけでは通常、特に健康に悪影響はないとされていますが、頻繁に鳴らすことで関節に余計な負担をかけたり、痛みを感じるようになったりする場合は、専門医に相談することが推奨されます。

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