曲沢 肘、指先の痛みから精神の不安、動悸、心臓病など多岐にわたる。

東洋医学の経絡図 臨床でよく使われる特効穴(ツボ)
東洋医学の経絡図

曲沢(きょくたく)は、東洋医学の経穴(ツボ)の一つで、手少陰心包経に属しています。曲沢は肘の内側に位置し、心包(心臓の保護を司るとされる経絡)に関連する重要なツボです。

位置

曲沢は、肘を曲げた時にできる肘の内側のシワの中央、つまり上腕二頭筋腱の内側にあります。肘を軽く曲げ、指で押すと、少しへこんだ部分が曲沢の位置です。

効果

曲沢は、胸や心臓に関わる症状に効果があるとされ、主に以下のような症状に対応します。

  • 胸の痛み、動悸
  • 不安感や緊張
  • 熱性疾患(発熱など)
  • 胃の痛みや嘔吐
  • 咳や喘息

心包経に属するため、心臓や精神的な不調に関連した問題に効果的とされ、また、体内の余分な熱を取り除く働きがあるとされています。

刺激方法

曲沢を指圧する際は、軽く肘を曲げて、反対側の指でツボを押します。少し強めに押しながら、痛みを感じない程度の圧力で刺激するのが一般的です。また、曲沢は血流を促進する作用があるため、循環器系の健康維持にも役立ちます。

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