『悪法!! 「大麻取締法」の真実 ~「金の卵」を意識的につぶしている実情を知ろう』船井幸雄著

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尼崎市南塚口 ルルド鍼灸

船井幸雄の著書『悪法!! 「大麻取締法」の真実 ~「金の卵」を意識的につぶしている実情を知ろう』は、大麻取締法が日本社会に与えている影響やその背後にある意図について掘り下げた一冊です。以下に内容を詳しく要約します。


1. 大麻の本来の価値と歴史

船井は、大麻が古代から多用途で利用されてきたことを強調しています。大麻は以下のような用途で人々の生活を支えてきました。

  • 繊維:衣料やロープの素材として有用。
  • 医療:痛みやストレスを和らげる薬効成分を含む。
  • 食材:種子から栄養豊富な油や食品を作れる。
  • 産業資源:紙やプラスチックの代替素材。

特に日本では、戦前まで神事や文化の一部として大麻が尊重されており、伝統的な生活に欠かせない存在でした。


2. 大麻取締法の制定背景

船井は、大麻取締法が戦後に制定された背景に、アメリカの影響と産業的利権があると述べています。

  • アメリカの影響:第二次世界大戦後、日本はGHQの指導下にあり、大麻も麻薬の一部として規制されました。しかし、アメリカ自身が推進していた規制は、石油や化学産業を保護するための政治的意図があったとされています。
  • 産業的利権:大麻の利用を禁止することで、合成繊維や石油由来のプラスチックが市場を独占する環境を作り出した。

船井は、この規制によって「大麻」という有用な資源が意図的に抑え込まれ、「金の卵」とも言える潜在的価値が損なわれていると主張します。


3. 大麻の実態と誤解

著書では、大麻について多くの誤解が存在することを指摘しています。

  • 依存性の問題:科学的研究では、アルコールやタバコよりも依存性が低いことが明らかにされています。
  • 健康への影響:適切な利用であれば、身体に大きな害を与えることはないとされています。医療大麻の効果も多くの研究で証明されています。
  • 犯罪との関連性:大麻使用が直接的に犯罪を引き起こすという証拠は乏しい。

船井は、こうした科学的事実が広く知られていないことが、偏見や規制の強化につながっていると述べています。


4. 大麻規制がもたらす社会的弊害

船井は、大麻取締法による弊害を具体的に挙げています。

  • 医療分野の損失:大麻由来の医療製品が日本で合法化されていないため、患者が効果的な治療を受けられない。
  • 農業の衰退:日本の農村部で伝統的に栽培されていた大麻産業が壊滅。
  • 司法制度への負担:大麻関連の摘発や裁判に多くの資源が割かれている。

さらに、規制を続けることが国民全体に対する「損失」となっていると述べ、法改正の必要性を訴えています。


5. 大麻解禁への提言

船井は、大麻規制の見直しを提言しています。具体的には以下の点を挙げています。

  1. 医療大麻の合法化:患者が必要とする医療大麻を利用できる環境を整備する。
  2. 産業用大麻の振興:環境に優しく、持続可能な資源として大麻を産業利用する。
  3. 教育の充実:科学的事実に基づいた大麻教育を通じて、社会全体の誤解を解消する。
  4. 国際的動向への対応:海外で進む大麻の合法化に対応し、日本の規制を見直す。

船井は、日本が持つ大麻の伝統と知識を生かし、持続可能な社会を構築するためにこの資源を活用するべきだと主張しています。


結論

船井幸雄は、『悪法!! 「大麻取締法」の真実』を通じて、大麻取締法が科学的根拠や社会的利益を無視して制定されていると批判し、法改正と大麻の有用性の再評価を訴えています。本書は、大麻規制の問題点やその背景を深く掘り下げ、読者に規制の根本的な見直しを促す内容となっています。

『悪法!! 「大麻取締法」の真実 ~「金の卵」を意識的につぶしている実情を知ろう』船井幸雄著

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