低周波治療器と高周波治療器の違い

ルルド鍼灸 人体に纏わるホンマでっか?
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低周波治療器と高周波治療器は、どちらも電気を使って治療を行う装置ですが、それぞれ作用するメカニズムや効果に違いがあります。以下に、両者の主な違いを説明します。

1. 周波数の違い

  • 低周波治療器:1 Hz ~ 1,000 Hz(1 kHz)以下の電流を使用します。
  • 高周波治療器:1 MHz(1,000,000 Hz)以上の電流を使用します。

2. 作用する深さ

  • 低周波治療器:低周波は表層の筋肉や神経に作用します。皮膚のすぐ下にある筋肉を刺激し、収縮させることで、筋肉痛コリの改善に使われます。
  • 例:肩こりや腰痛の緩和、筋肉の緊張をほぐす目的
  • 高周波治療器:高周波は、より深部の組織(筋肉の深い部分や関節)にまで到達します。深部の血行促進や細胞代謝の活性化により、炎症を抑えたり、組織の修復を助けたりします。
  • 例:関節痛、深部の炎症の緩和、組織再生の促進

3. 治療効果の違い

  • 低周波治療器の効果
  • 筋肉の収縮を促し、筋肉痛やコリを緩和します。
  • 神経を刺激し、痛みを軽減します。特に、表層の痛みに有効です。
  • リハビリテーションにおいても、筋力トレーニング麻痺した筋肉の活性化にも使用されます。
  • 高周波治療器の効果
  • 深部加熱によって血行を促進し、組織の修復を助けます。
  • 細胞の代謝再生を活性化し、関節や内臓の炎症を和らげます。
  • 神経痛慢性的な痛みの緩和にも有効です。

4. 感じる刺激の違い

  • 低周波治療器:皮膚の表面や浅い筋肉が電流によってピクピクと感じる刺激があります。筋肉が軽く動くのを感じることが一般的です。
  • 高周波治療器:高周波は深部に作用するため、通常はほとんど刺激を感じないか、軽い温感を感じる程度です。筋肉が収縮するような直接的な感覚は少ないです。

5. 使用目的の違い

  • 低周波治療器:肩こりや腰痛、筋肉のコリや張りなどの局所的な痛みの緩和や筋肉のトレーニングに適しています。特に、浅い筋肉や表層の神経への刺激を行いたい場合に使います。
  • 高周波治療器:関節痛や深部の炎症、血流改善細胞修復など、より深部組織に対する治療が目的です。炎症や慢性的な疾患の治療、さらには美容目的(肌の引き締めやセルライトの減少など)にも使われます。

まとめ

  • 低周波治療器は、主に表層の筋肉や神経に対する治療に使われ、コリや痛みの軽減、筋肉のリハビリに効果的です。
  • 高周波治療器は、深部の組織や関節に作用し、炎症の緩和、血行促進、組織の修復などに利用されます。

それぞれの治療器には異なる効果があるため、症状や目的に応じて適切な方を選ぶことが大切です。

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