運動不足には歩くのが一番

温故知新 東洋医学養生訓
ウォーキングのすすめ

運動不足が身体によくないことは誰でも知っていると思います。運動不足が肥満を助長し、それが高血圧、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの成人病の危険因子になるからです。
 
そこでスポーツをしなければと思うのですが、あまり激しいスポーツはオススメ出来ません。
運動不足の人がいきなり激しいスポーツなどをすると身体の臓器に無理な負担がかかりますし、スポーツをすること自体がストレスになってしまっては意味がありません。
 
そこでオススメしたいのが歩くことです。
そもそも運動不足の原因として足を使わない生活があると思います。
 
貝原益軒は『養生訓』の中では「身体は日々少しづつ労働すべし、久しく安座すべからず。
毎日飯後に必ず庭を数百歩静に歩行すべし。
雨中には室内の内を幾度も徐行すべし」と教えています。
ここでいう労働とは仕事のことではなく体を動かすという意味です。
また益軒は「このごとく日々労働すれば、飲食気血の滞りもなく病なし」
と述べています。
 
事実、ジョギングより軽く早足で歩く方が肥満解消には効果的なこともわかっています。また歩くことは血圧や血糖値を下げる効果があり、実際に治療としても用いられています。
ただし、そうした効果を得るためには最低20分間、休みなしに歩き続けることが大切です。

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