「三度の食事」が定着したのは、じつは近年になってからのこと、そもそも300万年にわたる人類の歴史をみるとそのほとんどは飢餓との戦いです。
干ばつ、氷河期、飢饉、戦争といった天変地異や動乱によって、人類は常に「栄養失調」状態にありました。
そのためヒトの体は空腹には慣れていて、あまり食べ物が入ってこない状態でも生命を維持するメカニズムはきちんと出来ております。
ところが空腹時代が長かったため「食べ過ぎ」に対するメニズムは存在していません。
だから食べ過ぎて余剰物や老廃物が出ると、ヒトの体はそれをうまく処理することが出来ず、血液や臓器の中に溜めてしまいます。
血液は余剰物や老廃物で汚れればドロドロの血になってしまいます。当然、血液の流れは悪くなり体は冷えてしまいます。
ですから体を温めるには食べ過ぎは禁物なのです。
それと、食べ物が口から胃に入ると、消化・吸収を促進させる為に体中の血液が胃と小腸に集中します。その間、他の器官・組織・臓器は活動休止状態になります。
体熱を最も生み出す筋肉と脳にも血の流れが少なくなり、その結果、熱の産生量が落ちて体温が下がっていきます。
反対に胃袋に食べ物が無ければ血液が一箇所に集中することもなく、脳にも筋肉にも血が充分に流れ、熱が絶えず作られ体温は高いままです。
そこでオススメしたいのが「朝食抜きのプチ断食」です。
ただし、起きた直後の脳と各臓器の細胞は十分には覚醒しておりません。完全に朝食を抜いてしまうと「低血糖状態」になり頭も体も働かずボーとしてしまいます。
ですので「糖分」を補給することを最優先し「固形食」を抜く方法が良いと思います。
ちなみに朝起きた時の体はいわゆる「断食明け」の状態にあります。
誰もが朝起きは、目やに鼻くそが溜まり、吐く息は臭くて、おしっこの色も濃くなります。これはまさに断食をした後、老廃物をいっぱい出している状態そのものです。
ですからプチ断食はお金がかからず(逆に貯まる?)
手軽に健康に近づける『ナチュラル・デトックス』と言えるのではないでしょうか。
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