脱力②では重力に最小限逆らうという話しをしました。
10に対しては10だけで抗えると言いましたが、Maxが10です。
「立つ」という姿勢の場合、60キロの人が60キロの力が必要かというとそうではありません。
実際、60キロも使っていたらあっという間に疲労困憊しとても1日を過ごすことは出来ないでしょう。
では人体は何をしてるのかと言うと、大部分の重力を骨に預けているのです。
骨が積み重なって骨格になるのですが、正しく積み上げれば骨格を支える筋力の働きを最小限にする事が出来ます。
そして「動作」に関しては重力を上手に使うことが大切になってきます。
筋力で動かしたい場所へ身体を持っていいくのではなく、その形へ重力が引っ張ってくれるよにすれば筋力を使う必要性が少なくなります。
その為には重力に身を預けたい部分の身体の脱力と重力のかかりかたを正確に察知する感度が重要になります。
筋力を使うのは動作始めの身体の崩しの時のみになります、これを『初動負荷理論』と言います。
身体を車に例える「頭がドライバーで筋肉がエンジン」とイメージしている方が多いですが、実際は「筋肉がドライバーで重力がエンジン」です。
筋力は有限ですが重力は無限です。
重力を上手く使いこなす事が身体にとって最重要項です。
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