頭寒足熱は万国共通

頭寒足熱は健康にいいとされていますがこれは東洋に限ったことではありません。オランダの古い医書にも「頭寒足熱は無類で最も重要な健康法」と記されているそうです。

頭寒足熱とは意識とは無関係に内臓や血管を支配している自律神経のうち交感神経が抑制され、副交感神経が優位になっている状態です。
この状態になると毛細血管が拡張して血行がよくなり手足が温かくなります。そして心身がリラックスしてストレスから開放され、身体がほんとうにくつろぎます。
私たちが夜眠れるの頭寒足熱になっているからなのです。
(眠っている人の手足を触ってみるとよくわかります)

ところがストレスが溜まり精神が不安定になるとリラックス出来ず、自律神経のバランスが崩れ体の不調を訴えるようになります。こうなると頭寒足熱にもなりにくく、夜も眠りにくくなりますます体調が悪くなっていきます。

そんな時は夜、風呂にゆっくりつかり(お湯は熱過ぎない方がよい)手足を温めたり、靴下を履いて床に入り、さらに頭が暑くならないように暖房をほどほどにしたりして人工的に頭寒足熱状態を作ってあげるとリラックス出来、夜も眠りやすくなります。
ちなみに鍼灸治療の目的もこの人工的に頭寒足熱状態を作ることにあります。ですから治療中に眠られる方が非常に多いです。

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