心身を快調にする手足の「指回し」とは。

東洋医学と言えば鍼灸や漢方が有名ですが、その他にも古くから伝わるものとして“導引”と呼ばれる療法があります。
これは紀元前1000年以上も前に神仙思想(不老不死を願う思想)の影響を受けた人々が健康・養生を目的として作られた体操法で自己あんま術も兼ねたものです。
導引を知らない人でも太極拳なら聞いたことがあるのではないでしょうか。
太極拳は導引に神仙思想の流れを汲む中国武術が加味されて現代に伝わったものです。
導引法のなかで、もっとも簡単で効果も高いとされる手足の指を回す長寿法があるのでお勧めしたい。
まず一方の親指と人差し指で、もう一方の手の親指をつまみぐるぐると左右に回しながら、指の表面をこする。これを一分間行う。次に他の4本の指へも同じことを行う。すべての指が終わったら手首の関節を左右へ回す。これを逆の手も行う。
同じように左右の足の指も手の指でぐるぐる回してこすり、最後に足首の関節を回す。
両手両足を行うと24分かかる。時間がなければ手だけでもよい。ながらでもよいです。
実際にやってみていだきたい気持ち良いのわかるはずです。
肩や腰と同じように指にも疲れが貯まります。
指は体の末端にあり、この導引法で血行が良くなると全身の血液循環も改善され、心身ともに快調になります。

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